05
試験導入から拡大するための判断
評価対象は、依存一覧の網羅性、lockfile更新の閉ループ、変更審査の記録、ポリシー評価、Mac CIでの実行結果です。これらを揃えたうえで、影響を限定した試験から段階的に範囲を広げます。lockfile導入によって改善するのは依存参照の確定性であり、MacホストやRunnerの分離、署名資格情報の保護は別途受け入れ条件として残ります。
- 試験に進める状態:依存を把握でき、更新と審査の担当が明確で、対象Macワークフローの検証結果を記録できます。
- 強制を保留する状態:対象範囲や適用資格が不明、lockfileの更新が継続できない、または評価結果に未対応のワークフローが残っています。
- lockfile以外の改善を優先する状態:共有Runnerに広い権限がある、資格情報が過剰な権限を持つ、あるいは署名作業と通常ビルドの境界が定まっていません。
Mac CIに必要な構築資源の調達も、ロックファイルの効果とは分けて検討してください。地域や利用形態を含むMac環境の選択肢は、日本向けMac環境の案内とMacクラウドの利用案内で確認できます。
既存のMacを専用Runnerとして運用する方法は、環境を細かく管理できる一方、稼働監視、更新、容量調整を自社で担います。一般的なCI環境だけでは実機Macが必要な工程をまかなえず、開発者用Macの共用は権限や署名資産の分離を難しくする場合があります。試験で一時的なMac容量が必要になったり、Runnerの運用負荷を切り分けて確かめたりする場合は、週・月・四半期単位で利用できるVNCMacのリモートMacも比較対象になります。ただし、長期にわたり常時稼働する専用環境や物理接続が必要な構成では、自社保有を含めて要件と運用責任を比較してください。